馬好きのひとりごと

主に競走馬のことを綴ります

悲しみの昼休み…

昨日の昼休みの出来事です。
隣の同僚が「ディープが死んだ」と、声を出しました。

信じられずに私は「えぇっ」と大きな声を出してしまいました。
体調が悪いことも知っており、手術の話も小耳に挟んでいましたが…誰がこの結果を想像したでしょう。
頚椎骨折で安楽死だなんて( ノД`)…

ディープインパクトは競馬界の宝物。
競馬を始めて5年の私は当然、彼の現役時代を知りません。
それでも、ディープインパクトの名前は競馬を始める前から知っていたし、彼の残した輝かしい成績もなんとなくは知っていました。
偉大な父、ディープインパクト
己の命を削って多くの子供を残してくれたんですね。
でも、でも、体調も悪い状態が続いていたのであれば、種牡馬を引退させてほしかったです。
わかってますよ。
簡単には決断出来ないことは。
あのキングカメハメハでさえ、白内障を煩いあちこち痛め、それでも種牡馬を引退出来ず、ようやく今年になって種牡馬引退が決まったくらいなのだから、ディープインパクトが引退するには早すぎる年齢だったでしょう。
デイープの状態はかなり悪かったようなので、スタリオンも苦渋の決断で手術に踏み切ったこととは思います。
簡単には手術の決断をしていないということもわかってますよ。
おそらく、彼に歩様の乱れや痛みが出ていたのでしょう、想像ですが。そういうことを全部ひっくるめると、今が手術を施すギリギリのタイミングだったのかもしれませんね。
それでも、辛い……。
しかし、本当に辛いのは毎日丁寧に大切に大切に世話をしてきたスタリオンの人たちですよね。
きっと私の何倍も何十倍も辛いですよねぇ(ToT)

こんな私ですら、昼休みはなんだか食事も喉を通らず、ぼんやりしてしまったのだから。


昨日の朝、人生で初めて見たんじゃない?というほどに美しい虹を見ました。
アーチがきれいにかかった虹を…
普通ならぱ、こんなにも綺麗な虹がみれるなんて、なんか良いことあるかもね。なんて考えてしまいそうですが、なんだかそんな気分にもなれず、ただただ綺麗やなぁ~と、その美しさに見惚れておりました。
その後訪れたのが、ディープインパクトのまさかの訃報。
朝には措置が取られたと聞きましたので、もしかするとあの虹はディープインパクトが渡るためにかかったのかもしれませんね。
綺麗事だけど、そうとでも思わなきゃやってられないんですもん…(ToT)
余生を送るディープを想像していただけに…。

ディープインパクト、お疲れ様でした。
たくさんの子供を残してくれてありがとう。
貴方がいたからこそ、私の大好きなステゴの子達が生き生きと輝いたんだと思います。
どうか安らかに…ディープインパクト

…追憶…
昨年の今頃、私は北海道におりました。
当時、競馬を知って4年足らずの私には本来なら背伸びしても会えるはずのない存在、それがディープインパクト
そんな私に、素敵な巡り合わせがあり彼に会わせてもらうことが出来ました。
ディープインパクト、きっとすごい馬なんだろと構えて待っていると、そこに現れたのは雄大な体躯の一頭の馬でした。
目の前に宝物がいる、そう思ったのを思い出します。
彼、ディープインパクトは驚くほどに若々しくて、やんちゃな少年のような瞳をしていました。
欠伸をしながら、誰が会いに来たのかな?という様子でゆったりと佇む姿、その足元にはスタリオンの番猫が彼を守るように座っていました。
猫の方も逃げる様子など全くなく、デイープもそこに猫がいるのが当然のようにしていました。
きっと心が広く優しい馬なんだろなぁ。
ステゴはカリカリしてるし、俺様気質なので猫と共存なんて出来る気がしないなぁ。
きっと真逆だな、なんて思ったりもしましたっけ。


ディープインパクト、貴方に会えたこと、その思い出は私の宝物になりました。
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