馬好きのひとりごと

主に競走馬のことを綴ります

愛猫を見送って思うこと

愛猫が旅立ちひと月が経過しました。

居ない事にも慣れてきて、思い出し泣きすることもほぼなくなりました。

それでもふとした瞬間、思わず名前を呼びそうになることがあります。

もう必要ないのに、ホームセンターのペットコーナーが目に入ると猫グッズやエサを眺めてしまいます。

愛猫は13年という短い生涯でした。

完全室内飼いの猫たちが20年前後生きていることを考えると、えらく早く旅立たせてしまいました。

こんなに短い人生だったけど、幸せだったろうか、と考えても意味のないことをどうしても考えてしまいます。

 

肝臓が小さい(先生曰く、普通の猫の半分しかない)という疾患にもっと早く気付き、甲状腺機能亢進症の治療をもっと早く始めていれば、もう少し長く生きられたはずなのに…。

でも、治療をしながら長生きすることが本当に幸せなのか、とも思うのです。

最期に、きつい思いはしたけれど、好きなものを食べて治療のストレスなく生きた13年も、愛猫にとっては悪くなかったのではないかな?

愛猫と話すことができない以上、どちらが正解なのか答えは出ませんが、受診時の愛猫の怯え方を思い出すと(急変してからはさすがに数日の受診や投薬を行いましたが)長い通院生活よりは良かったのかなぁと思います。

 

愛猫の死をを踏まえて思うことは、またいつか猫を飼うことがあれば、早くから病院に慣れさせておこう、ということ。

猫は憶病な生き物なので、慣れるかどうか謎ですが…。

さらに、せっかく受診したからには最低でも血液検査とレントゲンをしてくれる動物病院を見つけること。(セカンドオピニオンの獣医さんはそれらをやってくれましたが、先生の大雑把加減がちょっと苦手。決して悪い人ではないし、何より近いし、往診が超良心価格も助かるけれど…)

 

それから、獣医さんが言ったことを鵜呑みにしない。

僅かに感じている飼い主の「違和感」は大事です。「やっぱりおかしい」は突き詰めていいと思う。(最初の先生はいわゆる自然派治療方針の先生でした。動物が嫌がる治療はしない。動物が元気ならそれで良いのでは? という感じだった…。いま思えば、それはそれで猫の負担は少なかった。しかし!完全に病気を見逃してるじゃないの、とやはり飼い主心情としてはモヤモヤする)

 

それでもね、猫の心境としてはこんなところだったのかなぁと思うの。

多少キツくても体が動くなら散歩したいし、遊びたい(暴れたい)し、とにかくずっと慣れ親しんだ場所に居て好きに過ごしていたい。

疲れたら横になればいいし、昼間は留守番だから眠って体を休めて待てばいい。体力を温存するの。

夕方になれば飼い主が帰ってきて、鳴けば飼い主はいつでも来てくれるし、おやつもくれる。

気持ち悪くて頻繁に吐いてしまうけど、病院には行きたくないの。

そうそう、病気のせいらしいけどテンションもやや高めで、最近は怒りっぽいねってよく言われます。それでもいいの。そのおかげで体が動くから。

それから、知らない人は嫌いだし、特に男の人は大嫌い。だから治療なんてイヤなの。

与えられた寿命を自然に任せて全うするの。

それでいいの。それがいいの。

 

------以上、猫になった気持ちで書いてみました。

 

 

容態が急変して最初の受診でも愛猫は全力で抵抗しました。

余計なことはしなくていい、という意思表示だったのではないかと思うのです。

かといって、飼い主としては苦しそうな猫をただ何もせず見てるだけ、なんて到底できません。

それが逆にキツイ思いをさせてしまったなぁと…。特に最後の点滴とか…。

それでもね、愛猫にキツイ思いはさせてしまったけれど、私としては病院に行ったことで愛猫の体に何が起きたのかを知れてよかったです。

病院に行って、お金を出して治療したことが免罪符になるとは思いませんが、飼い主の心理としては、愛猫に何が起きたのかくらいは知りたいし、また猫を飼うことになったとして、愛猫の今回の死を無駄にしたくはないから。

 「先生、せっかく来たんだからエコーしてください」「甲状腺の検査もしてください」って、次は言えるもの。

 

 

まぁ、そんなこんなで、未だに愛猫にとっての治療や看取りに対する正解は分かりませんし、永遠に答えは出ません。

だから、いつまでも悲しんでいても行けないと思うから、これからは前を向いて行こうと思います。

 

※余談

どうでもいい話ですが、これまでに2回だけ愛猫が夢に出てきてくれました。

いずれも寝坊しそうになった朝でした。

寝坊助の私を起こすのが愛猫の仕事でしたから、起こしに来てくれたのかなぁ~って思っております。

本当にありがとう。

貴女と過ごした13年は私にとっての宝物です✨

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またいつか会う日まで、極楽でゆっくり昼寝を楽しみながら過ごしてね✨