馬好きのひとりごと

主に競走馬のことを綴ります

HONDA 悲願の勝利

これまで馬とカメラのことばかり書いていましたが、わたくし、7~8年ほど前まではF1にハマっておりました。

しかし、レギュレーションの度重なる変更でF1は面白くなくなり、私もF1からは遠ざかっておりました。

それでもF1の動向くらいは、今のチェックしています。

なぜなら、HONDAがまだ頑張っているから。

だからこそ、昨日の勝利だけは語らせてほしいのです。

HONDAクルーの皆さま、本当におめでとうございます!

赤牛さんもHONDAを信じてくれてありがとう!

しかも、悲願の勝利をまさか劇的はホームレースで成し遂げるなんて!

Congratulations!!

それにしてもフロントローを獲得しておきながらスタート失敗→8位まで順位を落とす→猛烈な追い上げ→勝利(ホームレース)というまるで映画かドラマのような展開。

しかもファステストラップまで付いてきた。

こんなドラマ、誰が想像したでしょう。

本当に良かった。これまでの苦労が報われた瞬間だったでしょう。

戦いはこれからも続くと思いますが、まずは結果が残せたことが何よりでした。

 

 

ここからは私の勝手な熱い思いなので、スルーしてもらって結構ですwww

 

HONDAがF1に戻ってきたF1(第3期)は、それまでのブランクが重くのしかかり思うような結果が得られずに低迷しておりました。

そんなHONDAがシーズン途中、起死回生を狙った作戦を実行します。

それは「今シーズンの全てを諦め、開発の全てを来季に向ける」渾身のマシンを作り上げるという意志の表れでした。

2008年、そのシーズンの開発を全て諦めたHONDAの成績は当然ながらヒドイもので、最終的な結果は下から数えて2番目。

それでも2009年こそは!チームの誰もが思っていた時に起きたのがリーマンショックです…。

HONDAは苦渋の決断を迫られ、F1を諦めます。

クルーの誰もが「勝てるマシンを造れたはず」と確信していたであろうマシンを手放しました。

そして始まったF1の2009年シーズン。

HONDAのマシンをそのまま使用したブラウンGPがF1グランドチャンピオンに輝いたのです…。

この結果を、クルーたちはどんな気持ちで見ていたのか、想像するだけで涙が出そうです。

そしてあれから4年がたった2013年、ホンダは2015年からF1(第4期)をエンジンサプライヤーとしてスタートさせることを発表します。

その供給先は…「マクラーレン

往年のファンたちは、誰もが黄金時代のマクラーレンホンダを思い出したのではないでしょうか?

しかし、F1を一度離れたメーカーが再び参戦することは、困難の連続です。それは、これまでのHONDAを見ていてもよくわかります。

簡単に行くはずがない。

それでもHONDAはレーシングメーカーなのです。

そこにはHONDAの夢が詰まっているのです。

とくに、あの悔しい思いのままでHONDAのF1を終わらせるなんてことは出来なかったのだと思います。

そうしてスタートしたマクラーレンホンダはHONDAF1参戦史上最悪のコンビネーションで始まり、最後はマクラーレンがHONDAを一方的に諦めた形でコンビ解散となります。

このことを話すと長くなるし、マクラを悪く言うことしかできないので省略しますが、HONDAにとってはとにかく悪夢の3年でした。

そんなHONDAに声をかけてくれたのが赤牛さんです。

まずは弟分のトロロッソとHONDAがコンビを組み、ここで結果を残せば親分、赤牛(レッドブル)にもエンジンが供給できます。

HONDAにとっては正念場です。ここで結果を残せなければF1に残れなくなる、そんな瀬戸際での挑戦でした。

トロロッソとのコンビは、手放しで順調と喜べるほどではありませんでしたが、まずまずの及第点はもらえた、と言った感じでしょうか。

一方の親分、赤牛さんもルノーのエンジンに不満が募る一方でしたので、トロとのコンビが及第点を出せている状態なら乗り換える価値はあると考えたようでした。

そして今年(2019)からHONDAは赤牛とトロの2チームへ、エンジンを供給します。

あのマクラとの悪夢を思うと、赤牛ともトロとも大変良好な関係を築き上げることができ、HONDAは開発に専念できているような気がします。マクラ供給時には、あれだけ頻発していた不具合も嘘のように影を潜め、そこそこ順調。

問題があったのはマクラ側だったんじゃね?と思うけど、あちらとはキッパリと関係を清算しましたので、忘れましょう。

あとは結果が欲しいところ。

当然ながらトロよりも赤牛の方が優れたマシンを持っているので、今年は必ず何かしらの結果が欲しいところ。

そして、ようやくその時が訪れたのです!

いやぁ、本当に良いレースでした。

まぐれと言われるかもしれませんが、あのオーバーテイクの数々は本物の証でしょう。

ようやくスタートラインに立てただけ、とも言えますが、本当に良かった。

苦労して苦労して、それでも頑張ってきて良かった。クルーたちの想いはこれに尽きるのではないでしょうか。

 

本当におめでとう!

それにしても、表彰台にHONDAのクルーをの上がらせてくれるという、赤牛さんの素晴らしい計らい。こういうことがチームの関係性をよくするのだと思う。

赤牛さんに感謝!